東京の住宅街も、年末らしいどこか静かな空気です。



みなさんの1年は、どんな年でしたか?
私も、多少は年末らしく振り返って、と思ったのですが、
出てくるのは後ろ向きなことばかり。




1年でお店は30日も開けなかった、
今年、映画を2本しか見てない!とか。
子どもがいなかった頃と同じ時間の使い方はできないことで、
特にお店ではもどかしく感じることもあります。
企画展などもやりたいし、
買い付けもしたい!
でも、いろんなもののやりくりがうまくできず。
今は新しいペースで、できる形を模索中です…




それでも、お店自体を1つの仕事にするつもりはない中で、
休日お店の間、子どもを見ていてくれる家族がいる。
少ない営業日に足を運んでくださる方、
サイトを見てくださる方がいる。
営業日が少なくて、クレームをくださるお客様もいなくて、笑
ずーっとやりたかった金継も勉強できている。
今までとは違うペースでも、
結構好きなことをさせてもらってるのかもしれません。





何かの本で、自分の仕事をしていくことは横糸をつなげる作業、
子ども育てていくことは縦糸をつないでいく作業、
と語られていたのを読みました。
どちらもとても素敵なこと。
子どもが生まれる前の不安ばかりだった時に、
すごく支えになり、ずっと心に置いています。




そして、それから考えているのは、
作家ものの器であっても、
時代を経て受け継がれてきた器に関わることは、
実は横糸だけでなく、自然と縦糸も繋げる作業だということ。
器を使う時も長く、家電などのように消耗期間がない。
器屋として、そのことを強く意識していますが、
器の使い手の皆さまも、この作業に携わっているのだと思っています。
それって、とても素敵なことです!




今年1年、ありがとうございました。
新しい年も小さき器屋を、どうぞよろしくお願いいたします。
皆さま、穏やかなよいお年を。