「小さな春時間」ー桑原奈津子さんのお菓子

今日から、小さなうつわと小さなお菓子の展覧会です。


小さなお店ですが、初日から多くの方にお越し頂き、
ありがとうございます。
少しお待たせしてしまった方もいらした点、
申し訳ございませんでした。


そして桑原奈津子さんのお菓子のことです。
実は、本日多くの方にお越し頂き、
すでにほとんど売り切れてしまいました。

桑原さんは今日も夜遅くまで、
クッキー作りに励んでくださいます。
お一人で作ってらっしゃるので、
お売りできる数には限りがございます。
万一お品切れの際には、
ご理解、ご了承くださいますよう、
よろしくお願い申しあげます。


そして勝手ながら、
桑原さんのお菓子に惹き付けられるのはなぜか、
私なりに考えてみました。

桑原さんはおそらく、
作ろうとするお菓子のイメージを強く持ち、
それを形にしていくための努力を惜しまないのだと思います。
だから桑原さんのお菓子を口にすると、
そのイメージがしっかり「味」として、
食べる人にダイレクトに伝わってくるのではないでしょうか。
けれど、
そのイメージが「やさしい味」であり、
そして、おそらくその「やさしい味」は、
桑原さんが小さい頃から体験してきた
お菓子の時間をめぐる濃厚な思い出の蓄積
によるものである(ように私には思える)ため、
ダイレクトさに尖りやとってつけ感はなく、
まっすぐ伝わってくることのあたたかさがある。
そんな「まっすぐ、けれどやわらかい」ところに
惹かれる人が多いのではないかと思うのです。