日々おもうこと

1ヶ月以上ぶりの更新となりました。


今日のテーマは、
「次はこれをテーマにしよう!」と思っていた
「器」を使っていく面白さについて。


工業製品とひとくくりにしにくいですが、
工業製品は基本的には、
使い込んでもただの汚れにしかならないと最近よく思います。
でも人の手で作られた器には、
「使い込んでいく面白さ」があります。
作り手の意図がどこにあるかによって、その面白さの度合いも違ってきます。


時間をかけて見えなかったことが見えるようになったり、
汚れがいい味になったり。
使い手の思いによっても器の変化が異なる。
変化の具合を見ることで、新しい発見もできる。
そういう面白さ。


だから私自身はですが、
「カフェ風器使い」みたいに器を「モノ」として扱おうとすると、
ふわふわ浮ついてしまう気がします。
自分の気持ちにも暮らしにも、なじんでいかない感じ。
それぞれの使う人が
「暮らしの中で器ともっと自然な関係」を築くことが
素敵な器使いにつながるし、価値があるのだと思います。
器と自然な関係を作っていくことが、
その作り手とのよい関係を作っていくことにもなります。
もともと私は、
飽きっぽい性格で、とっても物持ちが悪い。
そんな私でも、
「作家ものの器」「古い器」を使ってきて
こんな考えにたどり着きました。
そしてそういう関係の中でなら、
暮らしの中で器も「音楽」に近い存在になりうるものだ※と、
私は思っています。
※ちょっぴり極端ですが、大目に見てやって頂けると嬉しいです。




そんなわけで今週も、
せっせこせっせこと、器屋を開いています。
3月の常設展は、16日(日)まですべての土日開いてます。
今月は、新しい作品の入荷や企画展も予定しております。
どうぞ遊びにいらしてください。