秋冬空音

皆さま、こんにちは。
東京も気温がグンと下がる日が増えてきました。お身体くずされていないでしょうか。


先日、神奈川県の田谷直子さんのもとへ、電車を乗り継ぎ、器を買い取りに伺いました。
外はひどく雨の降る日でしたが、そのせいでかえって工房の中はしんとし、非日常のような密な空間になっていました。
日常の他愛もないこと(田谷さんも私も、アルコールを受け付けない体質であるとか、お正月の過ごし方とか、きらいな食べ物とか・・)ばかりお話してきたような気がしますが、この時にに流れていた時間が今もしっとりと残り、普通の「買い取りの日」でしたが、何となく一生この日の質感を忘れないような気がします。
たぶんこの質感には、ものを生み出す場所特有のものが一部に含まれていたように思います。(抽象的な意味での)ものが生み出される場所は、本来は何の派手さもなく孤独で、苦悩もあり、でも楽しくもあり。それら様々な色彩を含んだ重量感、でしょうか。そしてものを作り出す人たちは、何かと引換えに、すばらしいものを生み出していることを改めて思いました。お金と引換えに、一つの器を選んでくださる方々がいるのと同じように。です。


なお田谷直子さんには、来年3月、ある展覧会にご出品いただく予定です。この展覧会には、田谷さんの他、陶芸家・岡田直人さん、空音初の展示となる木の作家さん(後日、ゆっくりとご紹介いたします)にもご参加いただきます。
寒さ厳しい時期はまだこれからですが、春の展覧会まで楽しみにお待ちくださいませ。
(* その前に、12月の展覧会もどうぞお楽しみにしていただけたら幸いです。)



田谷さんの器が入荷した本日、空音は全体に秋冬モードを意識し、厚みある展示となっております。
今はほとんど作られていない田谷さんの「クリーム色の器」も数点入荷しており、半磁器のクリーム色とそれ以外の土の器と、それぞれの良さをご覧頂けたらと思います。


teteriaさんのお茶も、今のところまだ全種在庫がございます。
なかなか見応えのある秋冬モードで、皆さまのご来店をお待ちしております。