今野安健さんの器

東京は朝から気持ちのよい秋晴れですね。
今朝は家の中のあらゆるものを洗濯機にいれガタゴトしています。


「きほんの器」展では皆さまにご覧いただき、ありがとうございました。
和やかな雰囲気で終えられ、今一息ついております。


この秋特別展示が続いておりますが、来週からは今野安健展が始まります。
今年1月「白い器」展で今野さんの陶器をご覧頂きましたが、
その後の常設展ではしばらく白磁しかご紹介できておりませんでした。


白磁は凛とした佇まいに惹かれますが、今野さんの良さはそれだけではありません。
山形県に自作の登り窯を持ち、登り窯と灯油窯で生まれる陶器は深い魅力があります。
今回2年ぶりの個展では陶器もたくさんご覧頂ける予定で、
私自身もとても心待ちにしております。


今野さんはいつも
「器のことをわからない人にも使ってもらえるようなものを作りたい」
よりよい器を目指しながらもそう語る作り手の器は、
内側に潔さを宿し、使う人を懐の深さでも魅了します。
いつも使ってくださっている方だけでなく、
今野さんの器や作家ものの器が初めてという方にも、
手にして頂ける機会となったらよいなと願っています。



それでは皆さま、どうぞよき秋の週末をお過ごしくださいませ。



わさび菜とサラダを今野さんの灰釉粉引にたっぷり盛って。