年の瀬に

明後日9日(日)より、常設展示に戻ります。
特別展示続きだったので、約2月ぶりの常設展です。
久しぶりの常設には新しい器も加わり、私もとても新鮮な気持ちです。



特別展示は、特定の作家の個展の他、
お店が出したテーマに添って作り手に作ってもらう企画展示があります。
どちらも基本並ぶ器は、作家におまかせしています。
常設展示は、それぞれのお店の視点で選んだ器が並ぶ期間です。



ご注文分は別として、
空音が作家から届いた器の中から選ばせてもらう時、
1つの欠点よりも器としての存在感を大切にしています。
欠点がなく淡々と焼かれた無難な器と、
多少のぐらつきはあるけれど焼き上がりがとても魅力ある器とがあった時には、
必ず後者を選びます。
人もそうかもしれませんが、多少の欠点をカバーするような大きな魅力があればよいと思います。
もちろん魅力があって安定感もあればなお良いですが、
安定した製品を量産する仕事自体は職人さんにおまかせすればよいと思うのです。
作家とよばれる人たちが安定した量産が目的になってしまったら、おもしろいものが生まれません。
それぞれに期待するものをもっと明確にして器を選ぶと、ぐっと豊かになります。
そんな作家ものの器のおもしろさも一緒に、お届けできたらとよいなといつも思っています。



ここからは、9日より常設展示にお目見えする作品を一部ご紹介いたします。
小谷田潤さんの丸鍋。11500円

お米を炊くのによい土鍋です。
火にかけて、白米なら25分前後、玄米なら40〜50分前後で炊きあがります。
ストウブ、ルクルーゼなど機能的なものもたくさん出ていますが、
小谷田さんの鍋は蓋もぴったりとし機能的にも決して劣りません。
毎日のように使って焦げてゆく変化に日々の時間を実感できること、
そのまま食卓に並べても和食器と調和できるのが土鍋の良さですね。


竹本ゆき子さんのお皿。
粉引灰釉豆皿。945円

とても優しい印象の粉引の4寸皿。1890円



吉田直嗣さんの白磁飯碗。3360円

溶けいるようななめらかさです。
サイズも小さめで、女性の手にもなじみやすいと思います。



川口武亮さんの飯碗いろいろ。
灰釉粉引 3360円

三島 3150円

刷毛目 2730円

この朗らかさは、川口さんならでは。



石田誠さんの南蛮焼き締め。
各4200円


白磁2730円



川合優さんの箱(桑の木)。18900円
木の息吹くような存在感にぞくっとしました。
本当に見事な作品です。
この箱が他のお店で展示されていたら絶対に嫉妬してしまいそうで、
迷わず買い取りいたしました。



今野安健さんの焼き締め飯碗。2835円

こちらは少し大きめの鉢。
ゆがみと焼き上がり。偶然に生まれた美しさです。
お料理にもよいですが、お花を生けたくなりました。


とても小さなサイズの白磁ボウル。1260円

焼き締めの本当に本当に豆皿。

粉引の4寸皿。



teteriaさんの茶葉も、定番のものからウダ、ネパールなどいろいろ並んでおります。
どのお品もホームページでご紹介するには、まだ時間を頂いてしまいそうですので、
通販のご希望がございましたらメールやお電話でご連絡ください。
(ku-ne*excite.co.jp ←*を@に変えて、お送りくださいませ。)


年末の慌ただしい空気から少し離れて、
ぜひ小さな空間でゆっくりとした時間をお過ごしください。