春になったら 並べたいもの

まだ寒いですが、少しずつ春の気配が感じられるようになってきました。
3月は常設展示の日が2日しかないのですが、
少しばかり展示の作品を入れ替えます。



器は冬もの、夏ものがはっきり分かれているわけではないので、
その器へのイメージを大事に、
お使いになる方が日々自由に選んでくださったらよいなと思います。



私にとって、これは春をともに待ちましょう、というような器で、
しばらく奥にこそっとしまっておりました。



田谷直子さんの白泥を使った壺。
白泥と釉薬が絶妙にまざりあった、淡いグラデーションが何とも上品。
白泥がとろけるように流れ、女性らしい華やかさも感じられます。
きっと作り手にとっても、予想以上の偶然に触れられた一品だったと思います。
写真では実物のすばらしさが伝え切れないのが残念なほど。