はじめての器

今年も春はくるのか心配になるような寒さですが、
新しい生活を始められる方も多い季節です。



初めて「作家もの」の器を買ったときの事。
何が欲しいとも決めずに器屋さんへ行き、
ただ目にとまった器を買いました。
それは、村上躍さんの小さなボウルでした。
当時は毎日のようにこのボウルでミルクティーを飲み使い込みましたが、
今も大事に手元にあります。



誰にでも「器をはじめて買う時」があります。
魚を盛る器とか、飯碗とか、
最初に必要な器は決まってらっしゃるかもしれません。



でも、あえて目的から入らずに器を選ばれる方が、長く付き合える場合が多いと感じています。
こんな器を買おうとは思ってなかったけれど、ピンときて気になってしまった。
そんなものに出会えたたら、器の魅力そのものが伝わった奇跡のような事だと思います。
私自身の偏見かもしれませんが、探している器を探している時に見つけるのは難しいことです。
目的が頭から離れた時に、出会うべきものに出会える気がします。
ピンときた器は、ぜひ迷わず選んでみてください。
店頭でこの器がいいですよ、と特定のお薦めをするような事は控えておりますが、
何か悩まれる事がありましたら、ぜひお声がけくださいませ。



3月21日からは、川口武亮さんの個展です。
先日、DMの撮影をしました。
DMにはならなかった器も見事でした。

個展が本当に楽しみです。
川口さんをご紹介するwebチラシも、来週中に公開予定です。


※ 個展前の常設展は、明日8日(土)のみとさせて頂きます。