東中野のこと(1

お店をオープンしてから1年と9ヶ月ほど。
とはいえ、
東中野住まいでない事もあり、まだまだ知らないことが多い。
そんな中先日訪ねたのが、東中野のフレンチのお店「サルキッチン」。

「さるきっちん」というおいしいお店がある、、
という噂はかねがね聞いていました。
が、「さる??」と、ぼんやり聞き流していて約1年。
じつはこれが、とてもいいお店だったんですね。


このお店の素敵なところは、店主が
「フランスに行ったことはないけれど、
フランスのワインに合うおいしい本物の料理を、、」
ということで始めたお店、だということ。
「どこどこで修行をしてきました」的な、
その冠だけで自己満足してしまってるお店が多い中、
なんて謙虚で素敵なんでしょう! と思うのです。


実際お料理は、
素材のうまみがぎゅっと引き出されていて、一皿一皿丁寧でおいしい。
「フランスに行った事がない」を逆に大きな力にされています。
繊細な感じの店主の、料理を集中して作る様子もとても気持ちよい。


外食するとよく、物足りない感じがしてしまうのは、
努力の方向性がふさわしくないものにお金を払っているからなんだなと、
しみじみ思います。
お腹はいっぱいなのにね。
料理人の志向で、頂く人の気持ちの満足度は変わるんでしょう。
料理を楽しむ幸せなひと時には、
本当においしいものがただそろっていればいい。
「形」だけのものは必要ない。
「サルキッチン」はそれが明確に感じ取れるお店です。
サルキッチンのオーナーが陶芸家だったとしても、
きっと共鳴してしまうような、よい器を作っていたことと思います。


つたない日本語でお伝えするより、
まずはHPをご覧ください。
善きお店がこんなに近くにあったとは!
何だか誇らしくなってしまいます。
機会がありましたら、ぜひぜひ訪れてみてくださいませ。
http://lasalle-cuisine.dreamblog.jp/