新着のものたち

みなさま、こんにちは。すっかり月1更新のペースに落ち着いている、空音日記です。ひどくのんびりしてますが、これからもどうぞご贔屓に。よろしくお願いいたします。


ご報告が遅くなりましたが、先日5月の末に、長野県で毎年開催されている松本クラフトフェアへ行ってまいりました。「小さな生産者たち」と使い手たちが直接交わることのできる貴重な場として、近年特にその意味合いが強く取り上げられているイベントです。今年このフェアは、25周年。25年前と言えば、バブル経済の気配を感じつつあった頃でしょうか。当時どのような形態でどのような規模で行われていたのかわかりませんが、その時代から始まっていた事には驚きを覚えました。
今年は特に来場者が多く(会場内をスッスッ、と歩くのも大変でした。フィーリングの合うよきものをささっと見つけ出す作業に慣れつつある私も、ちょっと苦戦・・)、このフェアの盛り上がり(お金面はわかりませんが・・)は、使い手が作り手と直接交われる場が増える事でつなぎ手(お店)の役割も変わってゆくだろう事も示しているでしょう。嬉しい状況です。


さて、新着のお品のご紹介です。


こちらは、佐賀県有田町の川口武亮さんの器です。有田といえば、染め付け(磁器)でよく知られていますが、川口さんが惹かれるのは粉引(こひき)の白い陶器。土味を生かした、とろんとした仕上がりに魅力があります。
地元のを使って試行錯誤しながら器作りをする姿勢には純粋な器への愛情があり、そのおおらかさは使い勝手の良さとなっています。土と自我が溶け合い、土と空気が溶け合い、そして器と外との境界線までなくなってしまうような器が生み出される可能性を感じさせ、ますます楽しみです。
(左:直径約23cm、高さ約2.5cm、4200円、右:直径約9cm、高さ約2cm、1050円)




こちらは、北海道の馬渡新平さんの器です。この度、新しくお付き合いさせていただく事となりました。
馬渡さんは近くのレンガ工場の土を使い、器を作られています。細やかな貫入(ひび)の入った器はさりげない印象で、心地よいゆとりが感じられます。それが、器作り・使い手に対する、良い意味で普通の感覚を持ち続けている証のように。
今回入荷のこの器はうっすらとした桃色が混ざり、品の良さもあります。(直径約13cm、高さ約4cm、2100円)



最後に、おなじみteteriaさんから届いたアッサム、再入荷しております。飽きのこないおいしさがとても貴重な茶葉、teteriaさんらしさを感じることができます。
しばらく小さな箱(50gいり)のみご用意しておりましたが、久しぶりに銀の缶(100gいり)も入荷いたしました。日々気兼ねなくたくさん飲みたい!(缶も欲しい!)という方は、この機会にぜひどうぞ。(1900円)


そろそろ梅雨入り。しとしと雨音を聴きながら、器を眺めにいらしてください。