小さき器の展示が始まります

東京は桜の花も散り始め、急に初夏の気配が感じられるようになってきました。


空音では、明日4月16日(土)より小鉢の展覧会を開催します。
展覧会ページはこちらです。
http://www.ku-ne.com/page/main/exhibition/1104/exhome.html


今日は4人の作家から荷物が届き、ようやくみなさまにご覧いただく準備ができました。
今回は展示を入れ替えるまでの写真も数枚撮ってみました。






常設展示の器を片付けて掃除をして、
小さい空間ながら、展示に合わせて棚の位置など変えてみたりします。
まだまだ煩雑な状態。






4人の作り手から届いた段ボールは今回はこの5つ。
迷いましたが、この写真も載せてみることにしました。
他の仕事同様、裏方はこんな風に華やかでも何でもなくて、とても地味です。
でも、大変なんですよとアピールしたくて写真を載せたわけでは決してないんです。
段ボールから新聞紙にくるまれた器を取り出していく作業は、
器の良さを発見する瞬間が続き、
確かに手は荒れるし腰も痛くなるけれど、いつも本当にワクワクし大好きなひと時です。
この地味な段ボール箱が宝箱みたいなものなのです。



同じ時代を共にする作り手から生み出されるものに備わった
エネルギーみたいなものに触れられることは日々の支えになります。
好きな小説家や映画監督の新作を待ち望む感覚と似ています。
器をご覧になる方それぞれで展覧会の捉え方は違うでしょうが、
展示を通して器がなくなっても心に残る何かが少しでも多くの方に伝わったらいいなと思いながら、
器を出していきました。






とりあえず全部器が出そろいました。なかなか圧巻。つまりごちゃごちゃ。
さてこれからどうしようか、というまたたのしみな瞬間です。






しばらくして、すっかり並び終えました。4人4様のかたちが並んでいます。
小鉢を中心に、中鉢や猪口や片口、少しだけめし碗もあります。
存在感のある小さな器は、
あたたかな春の日射しをあびて上へ上へとのびていく植物のような生命力が感じられます。



明日からこの器たちとともに皆さまをお待ちしております。
余震も続きますが、どうぞ気をつけてお出かけください。


*明るい時間帯の展示の様子はまた後日ご案内します。今日は写りが良くない写真ですみません。