ディープな器のたのしみを

先ほど、明日から始まる「400gの重さ」の搬入が終わりました。



今回は重さを決めた作品展なので、
こんなアイテムがありますよ、という詳細は
少なくても今週は控えたいと思っております。
ある部分ではご期待に応えられませんが、
展覧会をたのしんで頂くためおゆるしください。


手前味噌かもしれませんが、
今日作品を展示していて、私自身器を手に持つ行為そのものが新鮮で、
何だかとても楽しい展示になる予感がありました。
焼くと器の重さが軽くなるとはいえ、
元は皆同じ重さの土なのか?と疑わしくなる程、
手で感じられるそれぞれの重さは違います。


今回の展示は、少しだけ「立ち止まってみませんか?」という提案でもあります。
気に入った器を選び、日々それを使います。
器を使う中で毎日感じることはあっても、
なかなか立ち止まって考えることは少ないかもしれません。
展覧会でどんな再確認や再発見をされるかは、
ご覧になる皆さまそれぞれだと思います。
やっぱり器はおもしろいと思っていただけたとしても、
器は今の自分にとって、なくていいものと気付く場になったとしても、
(もちろん器好きとしては、前者の方が増えたら嬉しいのですが)
けっして無駄な時間ではないはずです。



400gで作られる作品は中ぐらいの大きさの器たちです。
作り手にとって難しいテーマになったようでしたが、
厳選した作品を送り込んでくれました。
石田誠さんの「!!」「!?」が浮かぶような作品、
川口武亮さんの展示の度に安定感が増し魅力的な器、
田谷直子さんの灰釉やルリの美しさ。
手と目で、他ではできない器遊びをおたのしみください。



そして、陶芸ではない作品もあります。
これは何でしょう。

今日西本良太さんがこの作品を持って来てくれて説明を聞いたとき、
脱帽してしまいました。
投げかけたテーマに、こんなに面白い視点で返してくれるとは。
西本さんは陶芸の分野ではありませんが、
いつも視点を少しずらして物事に潜むおもしろさを提示してくれる、
希少なすばらしい作り手です。
この作品と器とが同居する展覧会から、
皆さまに何かが伝わる動力が生まれるような気がしてなりません。



そしてそして、明日23日は桑原奈津子さんのお菓子も登場します。
ラム酒漬けドライフルーツと胡桃のパウンドケーキ」です。
名前を聞くだけでもおいしそうなケーキを作ってくださいます。
さすが桑原さん。
数には限りがありますが、余裕があれば翌日以降も販売します。
(販売できない時はご了承ください。)
詳細はサイトでもご案内していきます。



3連休でいろいろなご予定がおありかと思いますが、
空音へもぜひ遊びにいらしてくださいませ。
ひと味違った展示で皆さまをお待ちしております。