白の世界

昨日はお休みを頂き、ありがとうございました。


次の日にお店のない夜は、
久しぶりに大好きな夜遅くの映画を楽しんできました。
園子温監督の「ヒミズ」です。
原作は読んでいませんが、震災後に被災地ですぐ撮影を再開し、
震災のことを盛り込まずにいられなかったという通り、
痛々しい程の青春を通して強いメッセージを描ききった作品でした。
青春を描きながら、
大人なはずの自分も同じような悩みを抱えているんだと共感してしまう。
昔観た園子温監督の映画はなぜか(脳の欠陥じゃないかと思うぐらい)内容を忘れてしまっているのですが、
最近の園監督の映画に心をぐっと掴み取られています。
いい映画をこんなに立て続けに送り出せるとは。
いい作品に出会えると、また今日から頑張ろうと思います。



今日は外は雪、
大寒にふさわしく、きりきりとした寒さが続きますね。
あまり寒いと外へ出る事が一仕事になってしまうので、
あまり自分勝手なことばかり言えませんが、
実はまさにこんな寒さの中で「白い器展」を開催できることを夢見ていました。


小さなお店の中が陶器も磁器もまざった白い器ばかりが並ぶ、
まぶしいくらいの白い展示をしてみたいと思いました。
春になれば、白い色も明るい日射しの中に溶け込んでしまって、
きっと普通の光景です。
街全体が落ち着いたトーンに包まれたこの時期だからこそ、
白い存在が際立ってくれると期待しています。
白が皆さまの気持ちにどう作用するのか、
皆さまが白をどう受け止めてくださるのか。
とても楽しみです。
いろいろな反応が起きたらいいなと願っています。

http://www.ku-ne.com/page/main/exhibition/1201/exhome.html

DM番外編の写真(小谷田潤さんの器)