新しい、白い仲間

相変わらず寒い毎日が続きますね。
体調などくずされていませんか?



大変お待たせいたしました。
先日の「白い器展」以降もご覧頂けるお品のご紹介をします。
そろそろ洋服屋さんも春物でキラキラ、
器屋からも春らしい気分をお届けできたらいいなと思っています。



■小谷田潤さんの器。
涙壷。
戦地へ出かけた夫の無事を祈って妻が流した涙をためたという壷。
イランにはガラス製の涙壷があるようですが、
その壷をモチーフにした器です。
しのぎ(線)あり ¥1680
しのぎなし    ¥1575

愛おしくなるような形。
大きさも、背丈が4〜6cmほど。
皆さまはこの壷にどんな新しいお話を見つけられますか?


片口 ¥3675(直径18cm、高さ7cm)

1点のみ届いたものです。
かすれたように見える土の色が程よいアクセント。
使い勝手のよい大きさです。
どんなお料理もざっくり盛って、取り分けたいですね。




■川口武亮さんの粉引。
粉引は白化粧をほどこした器です。
一言に粉引と言っても、ストイックな雰囲気のもの、愛らしい雰囲気のものなどいろいろ。
川口さんの粉引は溶けるような淡い白さの中に、粗い土の渋さが効いています。


粉引は白い美しさの反面、お手入れを心配される方も少なくありません。
私もかつて、器を使えない程にしてしまった事もありましたが、
使っていくと器のくせみたいなものが見えてきて、
器も好きこそものの上手なれ、なのだと思います。
お役に立てることがあればお手入れのアドバイスなどもさせて頂いております。
粉引がお好きな方も、敬遠されていた方も、ぜひお手にとって見てください。


7寸皿 ¥3675

5寸皿 ¥1890

この7寸皿と5寸皿、周りの空気に溶け込むような柔らな白がいい雰囲気です。


丼 ¥4200

この大きさ、いいですね。
ザ・どんぶり。
うどんにもラーメンにも。寒い季節に活躍しそうです。



■岡田直人さんの器。
岡田さんの作る器は、1つ1つ完成のイメージがとても明確です。
どの釉薬でどんな器を作るか丁寧に構成され、
まさに器をデザインするという仕事ぶりです。


今回初めて、松灰の釉薬を使った器を出品してくれました。
ずっと温めていた釉薬とお話されていたこの器、
目立つ存在ではないのですが、小皿がとてもいい風合いでした。

松灰釉・小皿 ¥2100(直径8cm、高さ2cm)

ぜひ裏も眺めてみてください。


こちらも松灰釉。
リム皿 ¥5250(直径19.5cm、高さ4cm)

立ち上がりもあり、テーブルが引き締まります。


変わりまして灰釉の器です。
灰釉・リム深皿 ¥6300(直径21cm、高さ5cm)

もしこの1皿を持っていたら、サラダ用の器として毎日のように活躍しそう。
そう思わせる存在感。



■今野安健さんの器。
楽しみに待ってくださった方も多かったのですが(私もその一人でした)、
薪窯の器はどれもいい焼き上がりで、展示期間中にほとんど無くなってしまいました。
山形県の今野さんは今まさに雪の中にいらして、すぐにというわけにはいきませんが、
次の薪窯で器が焚けた時に送ってもらえるようお話しています。
届きましたらご紹介しますので、楽しみにお待ちください。



ここで全てはご紹介しきれていませんが、
お品のご質問などがありましたらお電話やメールでお問い合わせください。



器は1点1点違うものなので、
こまめにお店に通って頂いた方が気に入ったものを見つけやすいと思います。
空音は東中野駅のすぐそば、東中野駅新宿駅の2つ隣です(何気に便利なんです)。
家のおこもりに飽きたら、ぜひのぞきにいらしてください。



では皆さま、お仕事の方もお休みの方もよい週末を。