きほんの器 展 2
先週から始まりました「きほんの器」展。
たくさんあって迷ってしまうほどの飯碗をはじめ、
小皿、箸置き、木のものが並んでおりますが、
その中からいくつかお品をご紹介いたします。
岐阜で制作をされている木工家・川合優さん。
今回も木と対峙する背筋ののびるような緊張感を秘めた、
作品の数々が届きました。
直線に彫られた模様を特徴とする我谷盆。
柔らかな上品さのある栗の木に、リズムを加えます。
杉の木肌をそのまま感じられる角皿。
たっぷりパンを盛るのもよさそうです。
トングはサクラの木、サラダなどに使ってみたいですね。
飯碗は大きさも表情もさまざま。
高さが低く、お子さん用にお選び頂けるもの、
飯碗以外の用途でお使い頂けそうなものも混ざっております。
先日はご自身と同じように、あるいはそれ以上に時間をかけて、
お子さんの器を選んでくださる方もいらして、私も和やかな時間を共有させて頂きました。
飯碗は毎日のように手にするもの。
ご自身の器をお選びくださった皆さま、
お子様用の器をお選びくださった皆さまも、
もちろん他のものをお選びくださった皆さまも、ありがとうございます。
使う程にしみじみと良さの伝わる、
愛媛の石田誠さんの器。
今回、大きさ違いの碗を出品くださっています。
白磁。奧から4寸、3.5寸、4.5寸。
表情豊かな南蛮焼き締め。
久しぶりに石田さんの焼き締めをたくさんご覧頂けます。
毎日のお供にしてくださいませ。
4.5寸は、小さめの丼としてもよさそうです。
紅毛手(白い陶器)も3兄弟がお目見えしております。
白と黒。
静岡県の吉田直嗣さんの器。
無名の作り手による器のような何気ない飯碗ですが、
1点1点しずかな釉の表情、形の美しさに惹かれます。
つややかな白米を盛りたくなる白。
ご自身にあった大きさが見つかりますように。
愛らしい箸置きや黒い小皿も存在感を放っています。
小さきものへの眼差しを届けてくれる、
神奈川県の竹本ゆき子さんの器。
灰釉、粉引、灰釉粉引と、どれも優しく繊細な表情です。
今回はさまざまな中から選んで頂けるようにと、
大きさも敢えて測らず、ばらばらに作られたそうです。
選ぶのが大変なほど1つ1つの良さがあります。
どうぞゆっくりとご覧ください。
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灰釉。いつもと違う焼き方で、深みのある色に。
釉の流れるような動き。
小皿も。
写真を撮りそびれてしまいましたが、
黒灰釉4寸皿も1点1点よい色合いで素敵な仕上がりです。
ざっくりとした土が表現する大らかさが魅力の、
佐賀県で製陶される川口武亮さんの器。
今回は灰釉から刷毛目まで、
さまざまな器に挑戦されています。
九州の明るい空気が感じられるような、軽やかな刷毛目。
粉引三島。
灰釉粉引。
粉引しのぎ。
豆鉢や小皿も。
秋らしい深みある展示で、
来週末まで皆さまをお待ちしております。
ー作り手の方のサイトもぜひゆっくりとご覧ください。
川合優さんのサイト http://www.kawai-masaru.com/
川口武亮さんのサイト http://takeryo.com/
吉田直嗣さんのサイト http://ynpottery.net/