みずいろの余韻

空音で2度目となった小谷田潤さんの個展。
今回の展示へ足を運んでくださった皆さま、ブログでご覧くださった皆さま。
ありがとうございました。
最終日近くには十分な数のお品をご覧頂くことができなかったことを心苦しく思いますが、
また少し先の次の機会をたのしみにお待ちくださいませ。



おいしいスープを作ってくださった、たしろりな さんにも、
この場を借りて改めてお礼したいと思います。
先週末は、さつまいもとかぼちゃのポタージュ。
チーズもとろり溶けて、コクのあるとても美味しいスープでした。



器を選ばれる皆さまとご一緒できた4日間は、あっという間でした。
お届けした器がそれぞれのお家のコンロの上で、コトコトと音を立てていることを思い描き、
束の間、穏やかな気持ちで過ごしております。



今回と同じ「耐熱・耐火の器」の個展を初めて開催したのが今から2年前。
その半年ほど前のまだ暑い最中に、小谷田さんとどんな形で展示ができるか打ち合わせをしていました。
まだ「耐熱・耐火の器」の最初の個展をしていないその時から、
次回(まさにこの終わったばかりの展示)は「あお」の器を作ると小谷田さんは宣言され、
振り返る度にあの渋谷の小さなカフェが始まりだったのだなと思います。

初めてのみずいろの器には、
透き通るような、近くて遠いような、不思議な感覚を呼び起こす力がありました。
今までの小谷田さんの器が色褪せてしまってもおかしくないような、
開けてはいけない扉を開けてしまったような、色でした(もちろん良い意味です)。
このみず色を皆さまにお届けできたことを、私はとても嬉しく思います。
そして次回の個展では、きっとその先の世界が広がっているのだろうなと、
期待をせずにいられません。



みずいろに囲まれていたこの余韻のまま、今週末はお休みをいただきます。
皆さまもどうぞ素敵なウィークディ、そして週末を。