外国人大歓迎のうつわ屋

東京も朝晩すこしずつ、過ごしやすくなってきました。



先日また、外国のお客様がきてくださいました。
いよいよインターナショナルなお店になってきた??
と勘違いしそうになりました。


アジア系のふたり組の女の子が、階段をトントントンとあがってきて、
入り口をのぞいて「こんにちは」と入ってきました。
入ってすぐ立ち止まり、
ふたりで何かゴソゴソを会話していましたが、
すぐ店の状況がわかったのか、奥まで入り、
ふたりで話しながら楽しそうに器を見ていました。



話を聞くと、お店の向かい側にある、
早稲田大学の施設の前で立ち話をしていたふたり(留学生だったよう)。
暑くて、お茶でも飲めるカフェかと思って、上がってきたそう。
それは本当に「sorry」だと思いました。
外国人のご来店は、ただのアクシデントだったんですね。



でも、つたない英語で、
今をときめく日本の若いアーティストの作品を展示していることを伝えると、
何か腑に落ちたようで、もう一度店内を見回し、
作品を一つ選んで帰られました。



いいもの選んでくださいました。
母国に持ち帰った彼女たちが、
日本ってやっぱりクール!
などと、友だちと盛り上がる風景が思い浮かび、
勝手にワクワクしてしまいました。



さて9月は、10日(土)と18日(日)に開きます。
それ以外の日でご来店を希望してくださる方は、
まずはメールでご相談ください。
utsuwa@ku-ne.com



近頃は、お店を開けている時は、
文字通りドアが開いています。
どうぞ気兼ねなく、お立ち寄りください。

小さいことも悪くない


先日、台湾からお客さまが来てくださいました。
ひまわりみたいに明るく笑う、
まっすぐな目をしたステキな方でした。


伝えたいことがうまく英語になって出てこず、
思うように伝わりきれてない〜と思ったけれど、
日本語どうしでも、いつももどかしさがあるな、
とすぐ思い直しました。



たくさん噛み合わない場面はあったはずですが、
帰っていく時には前からの知り合いのような気持ちで、
見送っていました。



選んでくださったのは、白磁のフリーカップ
何かの縁で、気まぐれ程度にしか開かない小さなお店に来てくれて、
偶然この器が目に入り、台湾へ持ち帰ってくれたことは、
ちょっと感慨深いものがありました。


旅の思い出とともに、台湾のお家でこの器でスープ飲んだり、
おやつを食べたりしてくださっているのかな。
私が伝えなかった器の良さも、発見してくれているかもしれない。
何気なく始めたお店で、こんなつながりができるとは不思議な感覚です。



でも。
いつもの日本のお客さまが器を選んでくださるときも、
同じような思いで見送っています。
何かの縁で、たいした宣伝もしていない、
こんな小さなお店で器を見てくださることは、
いつだってとても嬉しいです。
とはいえ、買っていただいたすべての器を覚えてるか聞かれると、
それは正直なところ自信ないのですが。



常設展はよくも悪くも、空音という空間で、
温められた器たちをご覧いただけます。



外はどうせ蒸し暑いのです。
おいでの際は、ゆっくりゆっくり、過ごしていってください。

先日の竹本ゆき子さんの個展では、
限りある会期の中、
足を運んでくださったみなさま、本当にありがとうございました!


ご都合はつかなかったけど、ブログ見てたよというみなさま、
ありがとうございます!


たくさんの作品、お店から搬出するのは名残惜しかったですが、
竹本さん、お客様のお陰で、
貴重な4日間を飾れたことに感謝しています。




個展後初の常設展だった6月末の土曜日。
常設の準備をしていなかったことをすっかり忘れ、
営業時間前ぎりぎりにお店に到着。
ドアを開けた瞬間、スッカラカンの店内を見て、
はーッと目が丸くなってしまいました。。



何とか準備を終えた、今月の常設展の雰囲気をお伝えします!

空音らしい、ミニマムな展示に立ち返っています。




先日の竹本ゆき子展に出品された作品コーナー。
今いちばん気に入っている場所です。
ピッチャーたち、1つひとつが生き生きしてていいですね。



ピッチャーの裏側。



器を焼く、という表現の奥にあるものを、
もう一度嚙み砕きたくなる、薪窯の作品。



お茶の器を集めました。

うつわを使う楽しみ

竹本ゆき子さんの器を最初は何の先入観もなく選び、
じっさいに使ってみたら、使うほど好きになりました。



竹本さんの器を買ってくださった方が再び来てくださった時、
よくそんな風に言っていただきます。
今回の個展でも、
使いやすくて気付いたら竹本さんのうつわばかり使っています、
というお話を伺いました。
私もそう感じています。



ちょっとした使いやすさというのは、
作り手のさりげない目配りであるような気がします。
どんな料理も盛りやすい大きさ、形、
盛ったときの雰囲気、
手にしやすい重さ。




竹本さんのうつわは、使ってみると一層手放せないものになっていく気がします。
個展出品中のうつわを、ちょっと拝借しました。








ピッチャーに、お花。
片口小鉢の小さいものに、子どものヨーグルト。




個展に来てくださったみなさまと一緒に、
竹本さんのうつわを楽しめたら嬉しいです。

すてきなはじまり

竹本ゆき子さんの個展、始まりました。




できるだけシンプルな素材を使いながら、
窯での焼き方で異なった表情を引き出していきたいと語られる竹本さん。
今回、さまざまな仕上がりのうつわに出会える豊かな展示となっています。






こちらは粉引の白化粧部分に縮みが入り、
細かな貫入のような模様が浮かび上がっています。
繊細な景色に見飽きません。



常設展示でも置かせていただいている竹本さんの片口小鉢も、
今回は4つの表情で見せてくれました。
雰囲気のある粉引、同じ素材ながら焼き方で黄みがかったものと緑に彩られたもの、さわやかな灰釉。

4つ、と言ってしまいましたが、1点1点趣が異なり、
うつわの数だけ魅力があります。




少し小さめの小鉢も愛らしいです。



壺いろいろ。


飯碗や猪口、湯のみなど。



薪窯による碗は、土の風合いに心を奪われます。



鉢や石皿、皿もあります。




今日は久しぶりにあの料理、作ってみようかな。
自然とそんな気持ちが生まれていました。



今回初、白き粉引も。

色のある中の白いうつわもまた新鮮で美しいです。




じっくり時間をかけて生まれた、力作揃い。
このうつわをじっくり使っていきたいと、
思って頂けるような作品が並びました。





ひとりでも多くの方に、1つ1つのうつわが繋がっていったら嬉しいです。
まずは手に取ってみてくださいね。
皆さまのご来店を心よりお待ちしております。

雨空のもと

もうすぐ竹本ゆき子さんの個展です。
空音では、2年半ぶり、3回目となります。


竹本さんのうつわは、
その作り手の名前を知らない方も選んでくださることが多いです。


きっと、素の美しさ、作り手の制作へのにごりない姿勢が、
自然と伝わってくるからだと感じています。



今日の東京は、あいにくの雨模様。
個展のDMの写真は晴れた日の夕方に撮影しましたが、
雨空の下、同じ器を撮影してみました。


くぐもった白い空のもと、水をはったみずみずしい石皿。
しっとりした重い空気の感触も、
少しだけ、清々しい気持ちで感じられる朝となりました。



※竹本ゆき子展のDMを送付ご希望の方は、
メールにてお知らせくださいませ。
utsuwa@ku-ne.com

ゴールデンウィーク明け


風の強いゴールデンウィーク


いつも空音の看板を置いているところに白い花が伸び、
風にゆーらゆーら揺られていました。
いつの間に、こんなに背丈をのばしていたんだろう?
野生の植物は小さくとも自然そのもので、とても力強いと思います。



この日はちょっと嬉しくなり、花の横に看板を並べました。
花にとっては、関係のない話かもしれませんが。




最近、初めましての方々とお会いする機会が多くありました。
ゆっくり器のお話をしていると、
私自身も器のそこが面白い!というところを改めて感じ、
お客さまがいない時間の方が多いですが、
それでもお店にいる時間を楽しく過ごしています。



暑くなり、西本良太さんのアイスの棒も追加で入荷しています。

冷たい飲み物をカラカラと混ぜてもよし、
眺めてじっくり考察するのも楽しい、そんな作品です。



GW明けの時間、ゆっくり過ごしませんか。
次の土曜日も、空音はのんびりお待ちしています。




※ 今月14日の営業の後は、5月28日からの竹本き子展 です。
これに先駆け、今週末から竹本さんの器をブログでご紹介していく予定です!
お楽しみに。