8周年と、これから

8月末、空音は8周年を迎えました。 空音は、2006年8月に東中野でスタートしました。 これはその階段しかなかったビルの、思い出の502号室です。 去年、ご縁があって今の早稲田に移転してきましたが、 皆様の利便性はさておき、 どちらの街、空間も、空音に…

竹本ゆき子さんの器、少々

久しぶりに、入荷いたしました。 ・粉引4寸片口小鉢 2376円 径がおよそ12cmの銘々皿として使いやすい小鉢です。 1つ1つの表情が楽しめる竹本さんの粉引は、 ご家族で揃えて使って頂いても、 自然とこれが自分の器、 と決まってくる光景が浮かんできます…

残暑お見舞い

申し上げます。 立秋を過ぎお盆に入ると、 空気のどこかに秋らしさを含むようになりますね。 挨拶が暑い暑いばかりの日々でしたのに。 力を振り絞って鳴き叫ぶようなセミたちの声を聞きながら、 今年もだんだんと季節が移っていくのかもしれません。 と思い…

はんぱもの - 7月− 

青い空、セミの声、まぶしい太陽。 夏ですね。 大学が夏休みになり、街全体が少し落ち着ついた雰囲気の早稲田です。 この街で週末は器を眺め、囲まれ、電線に止まるスズメと戯れ、 空音は静かで気持ちのよい夏を迎えています。 そんな中、ブログで敢えて紹介…

週末のお誘い

次の土曜日26日は、雑司ヶ谷・手創り市の日です。 http://www.tezukuriichi.com/0726.html 「わめぞ」という集まりがあるのですが(空音は入っていませんが)、 早稲田、目白、雑司ヶ谷は少し離れつつも、 個人のお店が点々とあり、 都電荒川線(路面電車…

2度目の夏

久しぶりのブログです。 先日、雑司ヶ谷の鬼子母神という神社の夏市に行ってきました。 近くに7年近く住んでいながら、初めての事。 子供たちの手にする小さなビニールには、赤い金魚がひらひら。 子供にかえったような大人たちは、ビールを手に屋台に集い…

梅雨どき空音

前回のブログのおまけなのですが。 器を使う人に何か感じて頂けるところがあるとしたら、 それは作り手の身体感覚を伴ったものだからだと考えています。 ネットではたくさん情報が得られるようになったけれど、 器のように、 存在する者同士の思いがけない関…

器の可能性

最近ニュースを見ていると、 急いで結論を出すべきでないことを、 急ぐべき議論だとする詭弁が飛び交い、 心穏やかでない日が続きます。 東京のせっかくの梅雨の晴れ間が台無しです。 今のような複雑な時代に、皆に働きかけるような力は存在しないし、 当然…

1日遅れの水曜ブログ

梅雨のしとしと雨。 そんなイメージとかけ離れたお天気が続きますが、 近くのお店で、国産オクラの値段が下がってきました。 今季初のオクラは、今野安健さんの器で胡麻和えに。 野菜のおいしい時期になると、楽しみも増えます。 次の週末は晴れ間も見えるよ…

暑い季節の茶碗

毎日蒸し暑くて、なかなか過ごしにくい時期ですね。 先週、少しお品物を入れ替えました。 竹本ゆき子さんの灰釉粉引の小湯呑み(2160円)。 久しぶりに並んだ器は、 改めて、淡雪のような粉引の白が上品で、 自然光を浴びて繊細な佇まい。 この繊細さは…

今日の器

先週末にお客様に買って頂いた器の一つに、 川口武亮さんの小鉢がありました。 3月の個展の後にブログに載せたばかりなので、 覚えてくださっている方もいらっしゃるかもしれません。 決して派手さはありませんが、 さまざまな要素がまざりあったまま、 よ…

2つのお弁当

同居人の分もお弁当を作るようになり、数ヶ月。 手はかけていないけれど、 1人分だけ作っていた時はもっと手を抜いていました。 今はとても恵まれていて、好きなものを好きなように食べることができます。 ただ、それ以外のさまざまな雑音が入る事で、 毎日…

窓ぎわの席

ゴールデンウイークはいかがお過ごしでしたか? ゴールデンウイークの始めは暖かな陽ざしの週末で、 お店では窓を開けて過ごしていました。 今このスペースでは、 座って、器をゆっくりご覧頂ける空間になっています。 特別な景色が見える場所ではありません…

GWのお知らせ

どんどん陽がのびていく季節というのは、いいものですね。 お店にいる日は、 冬よりも通りすがりで立ち寄ってくださる方が多く、 これも春の力かな、と嬉しくなることが多いです。 GW中は、明日4月26日(土)、27日(日)を常設展示の営業日とさせて頂きます…

4月初の空音

川口武亮さんの個展後、明日から新しい器が並びます。りんご釉の三島・向付。 税込 2,916円。 1人分の小鉢としてちょうどよい大きさ。 白濁したようなまどろんだ粉引の色と、 健康的な三島の模様。 このバランスが何ともよいなと思います。 こちらは灰…

2014の桜

川口武亮 器展へはたくさんの方に足をお運び頂き、 ありがとうございました。 大学周辺では桜も咲き始めていた頃、 春の心地よいお便りをお届けできていましたら、 嬉しいです。 この春の手前、私自身の生活も少し変わる中、 個展まではDMからwebチラシの準…

川口武亮 器展 後半

今日から後半を迎えました。 昼間はのんびりしていた金曜日。 夜にはたくさんの方に足を運んで頂き、 週末の前のひと時がゆっくり器を楽しむ時間となりましたら、 とても嬉しいです。 ポットも、三島の模様がさまざまです。 小鉢から大皿まで。 1点ものから…

川口武亮 器展 の空気

川口武亮さんの個展が始まりました。 川口さんご自身も楽しみに制作されたという今回の個展は、 三島を中心に今の作り手から生まれる器を、 存分に感じて頂ける展示となりました。 川口さんの三島は、 強く出すぎないぼやけた模様がらしさです。 第一印象で…

はじめての器

今年も春はくるのか心配になるような寒さですが、 新しい生活を始められる方も多い季節です。 初めて「作家もの」の器を買ったときの事。 何が欲しいとも決めずに器屋さんへ行き、 ただ目にとまった器を買いました。 それは、村上躍さんの小さなボウルでした…

春になったら 並べたいもの

まだ寒いですが、少しずつ春の気配が感じられるようになってきました。 3月は常設展示の日が2日しかないのですが、 少しばかり展示の作品を入れ替えます。 器は冬もの、夏ものがはっきり分かれているわけではないので、 その器へのイメージを大事に、 お使…

snows on snows

関東では珍しい雪が続きますね。 先週は、お店の周りも雪がこんもりとしていました。 交通が麻痺しまったり、雪で事故が増えたり、雪で困った事もあります。 それでも翌日、きらきら光る白い道に、 コンビニのような間隔で雪だるまが並んでいるのは、 微笑ま…

まぼろしの雪

明日は久しぶりにお店に立つと張り切っていましたが、 あいにく大雪の予報ですね。 お天気のお姉さんは、外出を控えるように注意を呼びかけていらっしゃいます。 空音はお店を開く予定ですが、 もしももしも、明日ご来店を予定してくださっていたのに、 ご来…

10年ぶりの有田

3月21日から、空音では川口武亮さんの個展を開催するにあたり、 先週末、九州は佐賀県有田町、川口さんの工房へ伺ってきました。 工房へお邪魔するのは初めて、川口さんとお会いしお話するのも数年ぶり。 充実した旅となりました。 有田をご存知ない方は…

異国の器

昨年末、思いがけず出会った器がありました。 (ピントずれていて、すみません) 用事があって表参道に立ち寄ったとき、 スパイラルマーケットでポーリッシュポタリー(ポーランドの陶器)の展示販売をしていました。 通りがかりでしたが愛らしい模様の器に…

カタ口マル鉢

田谷直子さんのうすルリの丸鉢が届きました。 丸鉢、という名前がぴったりの器です。 4200円、2点在庫ございます 同じタイプの器を他のお店の展示で購入してから、 私自身とても気に入って毎日のように愛用してきました。 1人分のサラダや雑炊。 2〜3人分…

ななつの草

世の中の動きから一歩遅れてのご挨拶となり恐縮です。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。 1月7日の朝、七草がゆを頂きました。 覚えている限り、30年以上欠かしたことがありません。 疲れた胃を休ませるならわしですが、 昔からお米にお餅も入れた…

新しい芽と新しい年

この冬、エバーフレッシュという観葉植物が家にやってきました。 お花屋さんで、夜になると葉っぱを閉じるのだと教えてもらい、 生きているみたいでいいなと急に愛着が生まれ、 ほとんど衝動買いをしたものです。 この寒い中でも、どんどん芽が出てすくすく…

14 & 15

先週末はお天気にも恵まれ、travel on the table を無事に終える事ができました。 オープンから毎冬開催してきたこのイベントもたくさんの方に愛して頂き、 気付けば当店では今回が8回目となりました。 東中野時代には廊下で梱包をしておりお客様とお話でき…

travel on the table at ku-ne 2013

2日間のイベントが始まりました。 今年初のお目見えとなる、吉田直嗣さんのこちらのカップ。 チャイ用に作られた小さな器です。 2日間、このカップでteteria大西さんのミルクティーを飲んで頂いています。 コーヒーカップなどの小さい器。 大きな器もぜひ…

今年最後の12分の1

ご無沙汰している間に、すっかり季節が変化してしまいました。 ビルの窓から見える秋色東京がこんなにきれいだったとは。 長く東京にいますが今年初めて、この街の紅葉の良さに気付かされています。 先週はお休みを頂き、ずっと楽しみにしていた根津美術館の…